『ガールズ&パンツァー 劇場版』を見てきたよ。

実に素晴らしい内容だった。
100点満点のアニメ映画というのはこういうものではないだろうか?
強いて文句があるとすれば、継続学園がいらない気がするが、まぁ、些細な問題だ。

完璧なのでもはや感想を書く気もしない……。
本ブログの読者は意識の高いオタクで、すでに観ているはずだから、わざわざ勧める記事を書く必要もないだろう。

代わりに、『ガルパン』に突っ込む無粋な記事を書きたいと思う。

近年、インターネットの発達でコンテンツは極めて突っ込まれやすくなった。
「弓道警察」などがその代表だろう。

ところが、『ガルパン』に至ってはあまりに強烈な突っ込みどころ満載であり、もはや「突っ込んだら負け」的なオーラを醸し出している!

そんな『ガルパン』にあえて突っ込んでみようと思う。
別に私はガルパンの設定資料集とかを読み込んでるわけではないと先に言い訳しておく(笑)!

1. そもそもタイトルがおかしい

異常にドイツかぶれなのに「GIRLS」だけ英語である。

2. 戦車は女性のもの?

そもそも女性の力で戦車はキツイのでは? という指摘は多かったが、それはまぁ置いておく。
『ガルパン』の世界において「戦車は女性のもの」という考えが定着しているが、それなのに会話に登場する歴史上の戦車乗りは実在の男性である。
戦車道連盟の理事長が男性なのもちょっと不自然かも?

3. 戦車道の危険性

どう考えても危険過ぎる。戦車道の試合は実弾で行われるが、戦車道の戦車は異常に硬いので大丈夫というトンデモ理論で納得させている。しかし、それを差し置いてもやはり危険過ぎる。車長がよく戦車から頭を出しているが、『FURY』には頭を出しているところに徹甲弾をくらって弾け飛ぶ兵士の姿が描かれている。本編で生命の危険を描いたシーンは1回しかない。

4. 戦車道の費用

戦車自体も高額なら、実弾の費用、練習や試合のための広大な土地の確保、建築物破壊に対する保証金など考えるととても実行不可能である。

5. 学園艦の謎

第1話の最後で大洗学園周辺が実は巨大な船の上であるということが明かされ、視聴者を驚かせた。しかし、この学園艦というのはなかなか不便そうである。事実上の離島、いや動く分離島よりやっかい。まず、携帯の電波とかどうするのか? 宅配便とかも届けにくそうである。そもそも「学園艦」という名前の通り学校であり、その他はオマケである。教育にコストを掛けることは良いことだが、この掛け方はおかしい。廃校になって当然である。あと、学校名もおかしいものが多い。「継続」「アンツィオ」「マジノ」とか戦争にちなんだ名前をつけるのはほぼ無理だろう。というか、継続戦争はフィンランドが負けて扱いではないのか?

6. 贔屓国によって有利不利がある

学校によって贔屓国があるというのが『ガルパン』の魅力的な設定のひとつである。しかし問題を感じる部分もある。そもそも国ごとに戦車の性能に差があるからだ。『FURY』を観るとわかりやすいが、台数を制限すれば基本的にシャーマンよりティーガーの方が有利である。戦車の性能よりも贔屓国を優先するというのだろうか?
『ガンダムVS』みたいにコスト設定とかないのだろうか?

まぁ、こんなもんでいいか……(笑)。
パンツァー・フォー!!



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