つ、ついにここまで来た。
長く激しい戦いだった。

まだ、すべての要素が出揃ったかどうかわからないが、とりあえずここで一回書いておく。

ではまずこの作品を一言で表してみる。
BIGBOSSはMSFについて「天国でもあり、地獄でもある」と表現したが、まさに本作は「最高でもあり、最低でもある」と言えるだろう。

重厚なシナリオ、自由度の高いゲームデザイン、基本的にものすごく高く評価できる。

だが、逆に評価できない部分も目立つ。
長い。
あろうことか、あのメタルギアがついに「水増し」に手を出してしまったのだ。

本作は、序章、第1章、第2章で構成されているが、第2章のミッションはほとんどが第1章のミッションの高難易度版であるという非常に残念なことになっている。

そもそもミッション制のゲームというのはこういう罠に陥りやすい。
しかし、あのメタルギアが嵌ってしまうとは悪い意味で予想外だった。

そもそもメタルギアというのは「太く短い」のが特徴だったはずだ。
「気が向いた時に軽く1周」できるのがメタルギアである。
水増し以前にあまり長いとこれができない。
本作はすでに周回プレイを前提としては作ってないのだろう。

ヘリコプターの無駄な時間はなんとかならなかったのだろうか?
せめてミッション開始時はヘリコプターから降りる瞬間から始められれば無駄な時間は短縮できるだろう。
危険度が高いLDを選択した時だけ上空から始まるようにしてもよい。

しかし、これまで挙げたことよりはるかに重大な問題がある。
それは、本作のシナリオがアウターヘブン誕生まで至らないということだ!
私の勝手な予想では、本作の最後はアウターヘブンの姿が画面に映って終了ということになっていた。
そうでなければ円環は閉じれないからだ。
結果、アウターヘブンは一応映ってはいたが洗面台周りだけで思っていたのとは違った。
重要なのはダイヤモンドドッグスからアウターヘブンへの移行過程および、FOXHOUND司令官への再就任仮定だからだ。

本作が果たした役割はPWとGZで広げた風呂敷を畳むことでしかない。

正直言って、PW~本作はそれほどミッシングリンクを埋めるものではない。
半分黒歴史扱いと言われているOPSの方がよっぽどアウターヘブンへの繋がりを感じさせる。

ものすごく簡単に言えば、最後のメタルギアのはずなのに終わった気がしないということだ。
我々が期待していたのは『MGS4』の様な「終わった感」ではなかったのだろうか?

わかりやすいラスボスがいないのも「終わった感」がしない理由のひとつだろう。

メタルギアソリッドV ファントムペイン
コナミデジタルエンタテインメント
2015-09-02